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富士山行記2【準備】

2008年8月7日(木) 通常の会社の出勤日

会社の昼休みに山小屋へ(今更)予約の電話を入れてみる。

「あの~、今度の土曜日、9日なんですけど、予約は出来ますか?」
典型的なO型思考な自分は、最悪パターンより、自分に都合の良い状況を優先するため、断られるという状況も予測せず、楽観的に聞く。

山小屋「・・・・。ど、土曜日ですか?もう既に予約がいっぱいで全てお断りしています。」
“今更予約か?”とでも漏れてきそうな口調の裏には、同様の電話の問い合わせに何度も同じような事を繰り返し答えているという、明らかに疲れと面倒さが現れていた。

┌|゜□゜;|┐ガーン!!

ヤバイぞ・・・予定が狂った・・・!

子供を連れて行くということは無理は出来ないしな・・・

「そうすると、やっぱり当日に立ち寄っても受入れが拒否されてしまう状況ですかね?」
可能な限り、見込みを捨てない楽観的O型。

山小屋「そうですねぇ・・・、既に廊下まで布団を敷いて対応している状況で満員でして。無理ですね」

もう一軒別の山小屋にも電話してみたが、同様の返答だった。

(・Θ・;)アセアセ…

山小屋の宿泊は、完全にシャットアウトされた・・・

  

9日の午前中に出発し、午後から登り7合目あたりで宿泊し、翌日の早朝に山頂を目指して昼下がりには下山して帰宅。
そんなプランは一気に崩れてしまった・・・

 

さて、どうする?
このままでは、土曜に出発して日曜日に登山してそのまま帰宅という、もっとも厳しい日程になってしまう。
次の日、まともに仕事をすることができるだろうか?

flairflairflairsign03

よし、金曜日(8日)の午後、半休をもらって出発し、土曜日(9日)に日帰り登山をしよう。5合目の駐車場で仮眠をして、早朝からゆっくり登ればなんとかなるだろう。

突如のプラン変更。一応、須走口周辺の情報をネットで検索してみる。

すると・・・

ふじあざみライン マイカー規制のお知らせ

ぬ?・・・・・Σ( ̄Д ̄;)

い、いつの間にこんな規制が?

以前登ったのは平成17年が最後。この規制が始まったのが去年(平成19年)とのこと。

そりゃ、知らないわけだ・・・

規制はちょうど8日午前0時から。今回の車で行く時間にピッタンコ引っかかる。
平日なら規制は無いが、混雑する土日、お盆に掛けて規制されるようだ。

・・・( ̄  ̄;) うーん、まいった。

これでは駐車場で仮眠すら出来なくなってしまった。

どうする?

flairsign01

そうか、お土産屋の周辺にどこか横になれるトコくらいあるだろう。

シュラフ持参して仮野宿moon3だな。

ほとんど無謀に近い、楽観的O型の発想はココまで暴走する
とにかく臨機応変に、それ相応の準備しておけばなんとかなる、と。

過去の経験があるからこその過信とも言うべき過ちは、山小屋の予約が出来ないところから、少しずつ歪として現れていった。

土曜日(9日)の夕方前には下山出来るだろうから、夜は西湖のほとりでキャンプでもして、体を休めて帰ろう。テントを積んでいけば、なんとかなるな。

帰りの準備もバッチリ練って、午後の仕事に取り掛かった。

 

仕事が終わって、子供と一緒にアウトドア店に立ち寄る。最後の持ち物チェックと不足しているモノの調達だ。
ガスバーナーのガスボンベ、食べる酸素、軍手、ザックカバーetc・・・

小物とはいえ侮れない

いよいよ明日は出発日だ。忘れ物のないように、前日に荷物の準備に取り掛かる。
富士山といえど軽装では危険だし、いざと言うときのための装備はどんな登山でも備えておくべきだ。

以下持って行った道具類
・ザック
・レインコート
・靴
・帽子
・帽子止め
・サングラス
・水
・ガスバーナー&ボンベ
・クッカー
・ステッキ
・タオル
・フリース
・着替
・酸素
・軍手
・日焼け止め
・バンドエイド
・非常用御菓子
・高度計
・紐
・シュラフ

・キャンプ用のテント

食料品は当日調達するとして、すべての準備を終え、いよいよ明日に出発を控え、ハリーポッター死の秘宝を読みながら、床についた。
税理士試験の翌日(7日)のことだった。

まだ、期待に満ちた幸福な時間が過ぎていた頃だった。

 

つづく

コメント

うへー!登山に行くときいっぱい持っていくんだね〜♪
私が行ったときは手ぶらだったなぁ
早朝出発で日帰りでした。泊まるところがあるなんて知らなかったジョ(^^;
そうそう、五合目で木の杖を買ってそれに六合目、七合目って印を押してもらったな。あの杖、どこにいったかなぁ。
頂上に着いたときは嬉しかったな〜
また行きたいけどもう無理だ(^^;
何回も行ってるじんさんはスゴいジョ!

富士登山って「いつか」に入っているんですよね~。。
その下準備で、ウォーキングを始めようと
続けられる仕組みを考え中です。。

「つづき」楽しみにしていますよ~

>じゅんちゃん
誰もが必要なもの、とも限らないし、あった方が良いというのもあるし
自分に合わせて必要だ、と思うものを経験から探し出すってのが大事かもね。
単なるマニュアルや形式化だけにとらわれないで、自分で選択・決断するというか
勉強や仕事に対しても、同じだと思うけど
やっぱり経験という財産は大きいね
一つ一つの経験を大切に
金剛杖は、記念になるだろうね
実用性はいかがなものかと思うけど・・・
焼印もそれぞれ200円とか係るでしょ

>ガチャピンさん
「登る」という最終目的が決まっているのであれば
あとは過程をどうするだけか、のようなだけかもしれないですけど
過程を考えすぎて結局やらずじまいであったり
最善の効率を考えてばかりで、一歩が出ないというのは非常にもったいないと思います
自分は、まず「足をつっこむ」「首をつっこむ」といったような、具体的に動きます
仮にトレーニングとしてのウォーキングが必要ならば
思いつきで、本当にむやみやたらに歩き出します
事前の情報収集などがあったとしてもそれは仮の予備知識
まずは一歩を出すこと
失敗しないような計画作りや、効率の良い仕組み作りをするのではなく
あえて失敗を経験してみる、失敗を前提に事象を理解する
そうすることで次の行動や計画がより確実なものとなると信じています
結局は、登山そのもの、一歩一歩が大切なんじゃないでしょうか
なので、ぜひ富士登山を「いつか」とお思いならば
具体的な一歩を歩き出しましょう

スイマセン、偉そうに説教してしまいました(爆)

自分も趣味や興味が多岐にわたるため
「いつか」と思っているものがものすごくあります
だから、こんな偉そうな事書いておきながらガチャピンさんの言っている事が良く分るのです(笑)
「いつか」ピアノを弾けるようになりたい
「いつか」司馬遼太郎全巻読破したい
etc・・・
まだまだ、無限大の好奇心は死ぬまで尽きないと思います
そうです
結局のところ、ガチャピンさんへのコメントは自分自身への忠言だったりするわけですけどね(^^;ゞ
そしてまだ一歩を踏み出していないものが沢山あります
むしろ歩き出したら、迷走してしまいそうなほど・・・
いつかは自分に自滅しそうですbomb

Your thinking mahtecs mine - great minds think alike!

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